“パーフェクト。まさに陶酔の味。今最も美味しいデザートワイン” -Vitigno Italia誌
ベン・リエはコンテストに出るたびに絶賛され、数えきれないほどの受賞を繰り返し続ける
ドンナフガータを象徴するアイコンワインのひとつであり、至極のデザートワインです。

シチリアの南西部の海に浮かぶさらに小さな島、パンテレリア。
この島に2500年以上も昔に持ち込まれた古代品種ジビッボを2回に分けて収穫し使用。
1回目の収穫は太陽と風の下で天然乾燥させ芳香と旨味を最大に高めます。
これを2回目に収穫したジビッボの果汁と合わせることで濃密な味わいとフレッシュさを共存させます。

＜味わい＞
まずは抜栓した時の香りに圧倒されるでしょう。深くきらめいた琥珀色が美しい。
もぎたてのアプリコットや黄桃、イチジク、砂糖漬けのオレンジピールの香り。
地中海に生息する木々の香りもほのかに。
果実味とみずみずしい甘やかさ、濃密な甘さを酸味が支えており
ひとくち飲むごとに奥深く、新しく見つかる魅惑的な側面に驚きながら陶酔の世界に誘われます。


（天日干しされ、香りや旨味が凝縮したブドウ）

■畑情報
パンテレリア島の標高20〜400ｍの傾斜地。土壌は火山性の砂質、亜酸性または中性反応を伴う溶岩。
冬は温暖で降雨量が少なく、夏は乾燥。常に強風が吹いています。
日照が良いように石垣を組んで階段状の畑を作っています。
ブドウの平均樹齢は60年以上で、中にはフィロキセラの被害をのがれた100年を超える高齢ブドウも。

ブドウは超低木！ユネスコの無形文化遺産Alberello方式
シチリア本島と北アフリカの間に浮かぶパンテレリアはミネラル豊富な火山質から成る島で、
島によくみられる黒い溶岩石から「地中海の黒い真珠」と呼ばれています。
また、強い風が絶えず吹き、水源が乏しく農作物の栽培が厳しい土地でもあります。
ここでは日差しや風からブドウを守るため、地面に穴を掘って植樹し、
成長してきたら地を這うような形に剪定し低木に仕立てます。
この方法はパンテレリア風アルベレッロ方式といい、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
低木の世話のために腰をかがめ、段々畑の登り降りの繰り返しと
通常の３倍はかかる重労働ですがすべてワインの品質のために行われています。


■醸造方法
ブドウの収穫は2度に分けて行われる。第一回目の収穫は8月15日以降に実施。
木箱に並べ、パンテレリア島の太陽と風に3〜4週間さらし干しブドウに仕立てます。
第二回目の収穫は9月に。収穫後ソフトプレスし発酵を行う。
発酵中の果汁の中に、ひとつひとつ手作業で除梗した干しブドウを数回に分けて加え、数週間醸す。
ステンレスタンクで8ヶ月の熟成、瓶詰し12ヶ月以上熟成させてリリース
●アルコール度数14.5％


（左）風が強く吹くため雲も少なく爽やかな晴天　（右）ブドウ樹は膝ぐらいの低木

ベン・リエとはアラビア語で「風の子」を意味します。パンテレリア島は風が強く、畑の中のブドウをくすぐりながら濃密な香りを運んでいきます。
ラベルに描かれているのはこの地ならではのパンテレリア風アルベッロ方式でブドウを栽培する人々。画家ステファノ氏は彼らの大変な苦労と思いやり、愛情をあたたかな雰囲気で描き、讃えています。


（ラベルの原画。太陽を浴びたオレンジ色の大地と真っ青なパンテレリアの海の対比が美しい）

飲み頃温度は12〜14℃で。中型のやや広がったグラスがおすすめです。
すでに飲み頃ですがさらに20年はセラーでの保管が可能です。

パイ、小菓子、チョコレート、ジャムやリコッタチーズを添えたタルトと相性抜群。
ブルーチーズやフォアグラとのペアリングもぜひお試しください。
ベン・リエ・パッシートはそれ単体でも美味しくお召し上がりいただけます。
深い瞑想やリラックスのおともにも。


（現地ではビスコッティやパネトーネなどとも合わせます）

ベン・リエ・パッシートが獲得した賞の一部
・ワインアドヴォケイト（Wine Advocate 2025）95+点
・デキャンター・ワールド・ワイン・アワード（Decanter World Wine Awards 2024）97点プラチナ
・ファルスタッフ（FALSTAFF 2024）96点
・ヴィノス（Vinous 2024）95点
・ワインスペクター（Wine Spectator 2024）94点
・ガンベロロッソ（Gambero Rosso 2024）最高峰トレビッキエーリ
・ムンドゥス・ヴィニ（Mundus Vini 2024）グランドゴールド
・ワールド・ベスト・ソムリエ・セレクション（World's Best Sommeliers' Selection 2024）
「グラスの中に地中海の陽光が落ちたよう。心地よい酸味をまとう。
リッチで完熟果実そのもの。舌にまとわりつく質感がたまらなく良い。
この上ない長い余韻にもまだ奥行きを感じる。見事としか言いようがない」
・ワインエンスージアスト（Wine Enthusiast 2023）93点
・Wine&Sprits 2023 96点
・ワインエンスージアスト（Wine Enthusiast 2023）93点

■ドンナフガータ(DONNAFUGATA）
1983年設立 イタリア シチリア島のワイナリー。170年以上にわたり高級ワインを手掛けてきたファミリーの４代目ジャコモ・ラッロとシチリア島のブドウ栽培のパイオニアである妻ガブリエラによって設立され、現在は彼らの娘ジョゼと息子アントニオが中心となり、洗練された高品質なワインをリリースしています。
シチリア独特のテロワール、歴史や文化が落とし込まれたワインは画家ステファノ・ヴィターレが描いた美しいラベルをまとってリリース。ほかにはない存在感でイタリアのみならず世界中から愛されています。
ドンナフガータ公式ホームページ（イタリア語・英語ほか）


（左からジョゼ、ガブリエラ、アントニオ）